子育て支援2009年12月09日(水)付 愛媛新聞
新学習指導要領に新聞活用明記 日本NIE学会 阿部理事に聞く 言語力育成を重視 読み比べ 伝える工夫発見
小中学校の新学習指導要領が2011年度から順次、完全実施される。新指導要領ではすべての教科の土台となる言語力の育成が重視されており、NIE(教育に新聞を)の拡充が期待される。教育の中で新聞が果たすべき役割は何か。日本NIE学会の阿部昇理事(55)=秋田大教育文化学部教授=に聞いた。
―新指導要領の中でNIEの位置づけは。
小学5、6年の国語では「編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと」、中学3年は「論説や報道に盛り込まれた情報を比較して読むこと」などと初めて明記された。これは、とても大きな意味を持つ。今までは授業に新聞を使う先生は限られていた。新指導要領に明記されたことで多くの先生が、授業に新聞を取り入れることになるだろう。
NIEが重視されてきた背景には、経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)の結果があると思う。03年に実施された言語力に関係する部分で、日本の順位は8位から14位に低下したことが遠因だろう。
―新聞の魅力や教育に活用する意義は。
新聞は一般的な記事から始まって、論説、エッセー的なコラム、見出し、広告など多様な要素を含んでおり、教材として宝の山だ。見出しはある意味でキャッチコピーだし、広告だって狭いスペースで商品をアピールするための工夫が凝縮されている。
さらに、複数の新聞を読み比べることも、新聞の多様性を知る上での醍醐味(だいごみ)だ。同じ出来事でもA社とB社では視点や取り上げ方が全然違うケースがあることが分かってくる。比較することで、各社が分かりやすく伝えるため、どんな工夫をしているかを発見できるし、文章に対する評価や批判する力も養うことができる。
―より効果的なNIEをする上で、新聞社への要望などは。
子どもたちの大半は、どの新聞も内容が同じというイメージを持っている。例えば、一つの紙面上に各社が報じた同じニュースを掲載して、取り上げ方の違いを読み比べられるコーナーを設けてみるのも一つの方策だろう。
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これも消えたのでtumblr保存.